ドローンの包括申請を更新する方法とは?手続きの流れと注意点をわかりやすく解説

ドローンを業務で継続的に使用している方にとって、飛行許可・承認の更新手続きは重要です。

特に、空撮や建物の点検、測量などでドローンを繰り返し飛行させる場合、包括申請を利用している方も多いのではないでしょうか。

包括申請によって取得した飛行許可・承認には有効期間があり、引き続き同じ条件で飛行するためには、期限に合わせて更新手続きを行う必要があります。

しかし、「いつから更新できるのか」「DIPS2.0でどのように手続きするのか」「更新時に飛行内容を変更できるのか」など、疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、ドローンの包括申請を更新する方法と、手続きの際に注意しておきたいポイントをわかりやすく解説します。

目次

1.ドローンの包括申請とは?

まず、包括申請について簡単に確認しておきましょう。

包括申請とは、一定の条件のもとで、複数回または複数の場所で行うドローンの飛行について、まとめて許可・承認を申請する方法です。

例えば、次のようなケースで利用されています。

  • 建物や屋根の点検を継続的に行う場合
  • 不動産物件の空撮を複数の場所で行う場合
  • 工事現場の進捗状況を定期的に撮影する場合
  • 業務として継続的にドローンを飛行させる場合

包括申請を利用すれば、条件の範囲内で飛行する際に、毎回申請する負担を軽減できます。

ただし、包括申請の有効期間は最長1年間です。

そのため、許可・承認を取得した後も、定期的に有効期限を確認しておく必要があります。

2.包括申請の更新はいつからできる?

包括申請の更新では、申請できる期間に注意が必要です。

国土交通省の審査要領では、更新申請は原則として、現在の許可・承認の有効期間が満了する日の40開庁日前から10開庁日前までに行うこととされています。

ここでいう開庁日とは、土曜日・日曜日・祝日などを除いた、行政機関の開庁日を指します。

例えば、有効期限が近づいてから慌てて準備を始めると、更新申請の期限に間に合わなくなる可能性があります。

そのため、次の点を意識しておきましょう。

  • 許可・承認書に記載された有効期限を確認する
  • 更新可能な期間を事前に把握する
  • 必要な情報を早めに確認しておく
  • 申請期限を過ぎないように手続きを進める

特に、業務で継続的にドローンを使用している方は、更新を忘れないようにスケジュール管理をしておくことが大切です。

3.DIPS2.0を利用した包括申請の更新方法

現在、ドローンの飛行許可・承認申請は、原則として国土交通省の「ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)」を利用してオンラインで行います。

更新申請も、対象となる申請についてはDIPS2.0から手続きを進めます。

基本的な流れは次のとおりです。

STEP1:DIPS2.0にログインする

まず、DIPS2.0にアクセスし、飛行許可・承認申請を行ったアカウントでログインします。

以前に申請した際のアカウント情報を使用します。

STEP2:過去の申請情報を確認する

ログイン後、過去に取得した飛行許可・承認申請の情報を確認します。

更新対象となる申請について、許可・承認番号や有効期間などを確認しましょう。

STEP3:更新申請を行う

更新対象の申請から更新手続きに進み、画面の案内に従って申請を行います。

更新申請では、現在取得している許可・承認の内容を確認しながら手続きを進めます。

なお、更新申請では変更できる内容に制限があります。現在の飛行条件をそのまま継続するのか、別の内容で申請し直す必要があるのかを事前に確認しておきましょう。

STEP4:申請内容を確認して提出する

入力内容に間違いがないか確認し、申請を提出します。

申請後はDIPS2.0で審査状況を確認し、補正の指示があった場合には対応します。

STEP5:新しい許可・承認書を確認する

審査が完了すると、新しい許可・承認書が発行されます。

電子許可書を選択している場合は、DIPS2.0からダウンロードして確認できます。

新しい許可・承認書が発行されたら、有効期間や許可・承認の条件に間違いがないか確認しておきましょう。

4.包括申請を更新するときの注意点

更新申請を行う際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

① 更新申請の期限を過ぎないようにする

最も重要なのが、更新申請の期限です。

更新申請は、原則として有効期間満了日の40開庁日前から10開庁日前までに行う必要があります。

期限を過ぎてしまった場合、通常の更新申請として手続きできない可能性があります。

その場合は、新規申請が必要になることもあるため、早めに確認しましょう。

② 更新申請では飛行条件を自由に変更できない

更新申請は、現在取得している許可・承認を引き続き利用するための手続きです。

そのため、更新申請の際に飛行条件を自由に変更できるわけではありません。

例えば、次のような変更を希望する場合には注意が必要です。

  • 使用するドローンを変更したい
  • 飛行方法を追加したい
  • 飛行する条件や範囲を変更したい
  • これまでとは異なる内容で飛行したい

このような場合、変更申請や新規申請が必要になる可能性があります。

更新申請で対応できる内容と、別途申請が必要な内容を区別しておきましょう。

③ 許可・承認の有効期間が切れた状態で飛行しない

包括申請の許可・承認は、取得すれば無期限に有効というわけではありません。

有効期間が満了した後は、その許可・承認を根拠として飛行することはできません。

更新申請を提出しただけで、従前の許可・承認の有効期間が自動的に延長されるわけでもありません。

新しい許可・承認が発行され、有効期間に入っていることを確認してから飛行するようにしましょう。

④ 飛行マニュアルや安全管理体制も確認する

更新の機会に、現在使用している飛行マニュアルや安全管理体制についても確認しておきましょう。

例えば、次のような項目です。

  • 操縦者の情報に変更はないか
  • 使用する機体に変更はないか
  • 飛行マニュアルの内容を守れるか
  • 飛行前点検や安全確認を適切に行っているか

許可・承認を取得していても、申請内容や飛行マニュアルに従わない飛行は認められません。

日頃から安全管理を徹底することが大切です。

5.包括申請の更新ができない場合はどうする?

更新を予定していたものの、DIPS2.0で更新申請ができない場合もあります。

例えば、以前に取得した許可・承認の申請内容や、制度改正に伴うシステム上の制限などによって、過去の申請情報から更新できないケースがあります。

実際に、2025年12月18日の審査要領改正に伴い、一定の条件に該当する過去の申請については、DIPS2.0で複製・変更・更新申請ができない旨が国土交通省から案内されています。

そのため、更新ボタンが表示されない場合や、手続きが進められない場合には、単純なシステムエラーと判断せず、申請内容が更新対象となっているか確認することが重要です。

更新できない場合には、新規申請が必要となる可能性もあります。

6.ドローンの包括申請の更新は余裕を持って準備しましょう

ドローンの包括申請は、業務で継続的に飛行させる方にとって便利な制度です。

一方で、有効期間は最長1年間であり、更新の際には申請期間や申請内容に注意しなければなりません。

特に、次の3点は押さえておきましょう。

  • 更新申請は原則として満了日の40開庁日前から10開庁日前まで
  • 更新申請では飛行条件を自由に変更できない
  • 新しい許可・承認が発行される前に、従前の有効期間が切れないようにする

業務でドローンを使用している方は、許可・承認書の有効期限を定期的に確認し、余裕を持って更新手続きを進めましょう。

まとめ|ドローンの包括申請の更新でお困りの方へ

ドローンの包括申請は、一度取得すれば終わりではありません。

継続して飛行させるためには、有効期限を確認し、適切な時期に更新手続きを行うことが大切です。

また、使用する機体や飛行方法に変更がある場合には、更新申請だけでは対応できないこともあります。

「更新手続きの方法がわからない」
「DIPS2.0で更新申請ができない」
「現在の許可内容で引き続き飛行できるか不安」

このようなお悩みがある場合は、行政書士への相談もご検討ください。

当事務所では、ドローン飛行許可・承認申請に関するご相談や手続きのサポートを行っております。

包括申請の更新や新規申請をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

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